ハーモニー・キングダム、ローリーポーリー・シリーズより、アダム・バインダー作の芸術的なトレジャー・ジェスト。
ハーモニー・キングダムとは、イングランド、コッツウォルズにて彫刻家ピーター・カルヴァスバートが1992年に立ち上げたブランド。
立ち上げ当初はアダム・バインダー他、4人が造形作家が原型を造り出し、独特の感性をもった小さな作品は、多くの人を魅了しました。
素材は大理石の粉と樹脂をまぜた独特のもので、しっとり、ずっしりとした質感と自然な発色が作品の魅力をさらに高めています。
1999年からはアメリカでも紹介され、ますます人気となってゆきます。
主に動物をモチーフにした、どこか寓話的でシニカル、そして仕掛けのある芸術作品は、基本的に限定生産。
SOLD OUTとなれば二度と手に入らないことから、非常にコレクタブルなアイテムとしてファンの心をつかんで離しません。
現在でも、英国とアメリカを中心に新作が発表されています。
ハーモニー・キングダムにはいろいろなカテゴリーが存在しています。
なかに物を入れらる仕掛けがあるものは「トレジャー・ジェスト/Treasure Jests」(「Jest」は戯れ、道化の意味。)。
今回のお品物はその「トレジャー・ジェスト」のなかでも、「ローリーポーリー」シリーズからの一品です。
「Roly Poly/ローリーポーリー」とは英語で「ずんぐりした人」もしくは「おきあがりこぼし」のこと。
また、英国でまるい渦巻きのロールケーキのことを「Roly-poly pudding」といいます。
思わず口ずさんでみたくなるような、まろやかな語感は、このシリーズにぴったり。
ローリーポーリー・シリーズは、すべて球体になった動物たちのシリーズで、象、鹿、猫に亀。たこや魚、鳥や豚も生産されています。
そのなかでも、人気だったのはカエル。
ローリーポーリー・シリーズでカエルは2体。どちらもアダム・バインダーが手掛けています。
そのうちの一体、このカエルのタイトルは" ALFRED"。
アルフレッド/ALFRED は英国男性の名前として一般的なものでありますが、有名なところとしてはイングランド七王国のウェセックス王、アルフレッド大王があげられます。
イングランドの歴史の中でも大王と称される、9世紀アングロ・サクソン時代最大の王の名前をもつ小さなカエルは、ピンク色の可愛い舌をチロリと覗かせ、無邪気に、かつ不敵な表情をみせているような気がいたします。
頭の部分がぽこりと外れ、小さなものを仕舞えるようになっています。
指輪など小さなアクサセリーを入れておくのに最適。
参考までに指輪をいれた画像がございますので、ご確認ください。
製作は2001年。
同じ年、アダム・バインダーは独立し、イングランド・コッツウォルズで自分の工房を立ち上げ、「Adam Binder Editions」として彼独特のこだわりに満ちた作品をつくっていくことになります。
当店で何度かご紹介しているアダム・バインダー。
彼は2013年から彼はブロンズ彫刻を主体とする活動をしており、小さな作品はほとんど作らなくなりました。
ブロンズ彫刻はとてもとても素晴らしいものですが、それはまさに「芸術」としての存在となっているため、彼独特の造形センスが活かされた小さな作品を多く揃える悦びは、年々難しくなっていくのは間違いありません。
今回のローリーポーリーはアダム・バインダー独立前、ハーモニーキングダム時代最後期のもの。
カエルラバーズならば、ぜひ手に入れておきたい、いえ、手に入れなければならないアダム・バインダーの傑作小品です。
是非この機会にお求めください。
他の画像もございます。こちらからご覧ください。→
MORE DETAIL
◆England
◆Harmony Kingdom
◆Adam Binder
◆製造年代:2001年
◆素材:石材・樹脂等
◆サイズ:本体直径約4cm
◆本体重量:約47g
◆在庫:1体のみ
【NOTE】
*専用箱が付属しています。カードは付属しておりません。
*箱の状態は良いですが、わずかに擦れがみられます。
*画像の備品、参考として入れた指輪は付属しません。
*詳細は画像をご参照ください。